メンテナンス
メンテナンスレポート 時計編
腕時計を使用する上での注意点やメンテナンスの手順のレポートです。末永く愛用していただくためにも、日頃から実践できることがあります。
使用上の注意点
- 非防水の腕時計にとって水は大敵です。水周りや飲みもののそばでの使用は避けましょう。コーヒーやお茶などの成分は金属の腐食やさびの原因になります。
- 防水性能のある時計でも、水分がついたままリューズやボタンを操作しないようにします。
- 高温多湿やほこりの多い場所は避け、風通しが良く涼しい場所に保管します。
- パソコンやAV機器の近くなど磁気帯に保管しないようにしましょう。
自分でできるメンテナンス
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1. 時計使用後はやさしく拭き取り。
水や汗が付着した場合はもちろん、時計を1日でも使用したあとには乾いたやわらかい布でやさしく拭き取ります。ただし、化学薬品(洗剤、アルコール、ベンジン、シンナー等)で洗うと劣化することがあるので使用しないようにします。
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2. 定期的なクリーニングはやわらかい歯ブラシで。
金属性のバンド部(ブレスレット)の隙間やケース(表示部やバンド部を除く外装部品一式)の溝は、定期的にやわらかい歯ブラシでブラッシングし、汚れをかき出します。
特に裏側の肌に直接触れる部分には脂汚れが溜まりやすく、それがサビの原因になるので、念入りに行います。 -
3. リューズ空回し&専用クロスで磨き仕上げを。
さびつき防止のため、時々、リューズの空回しをします。また、金属やガラス部分の輝きが鈍くなってきたと感じたら、市販の超微粒子研磨剤や金属磨きクロスを使用するのが効果的です。
素材別に専用の研磨剤やクロスがあるので、しっかりと素材を確認した上、ホームセンターなどで購入するのがオススメです。最後は乾いたやわらかい布で拭き取ります。
プロにおまかせしたいメンテナンス
どんな腕時計でも長く使っていると部品は劣化するもの。定期的にオーバーホール(分解掃除)を行うことで、腕時計を良好な状態に保つことができます。専門店に持ち込み、現行品は3~5年ごと、アンティークは3~4年ごとを目途に行うと、時計の寿命を延ばし長くお使いいただくことができます。
オーバーホールの手順
- 外装チェック
- 分解&劣化部品の修理
- 洗浄
- 組み立て&注油
- 最終調整&チェック
その他、ガラスに傷がついてしまった、水が内部に入ってしまうなどのトラブルの際にはすぐにお買い上げ店や製造元、時計修理専門店に相談を。
"高級腕時計は一生モノ"とはいわれますが、繊細な精密機器であり、一生モノにするためには丁寧に扱うことはもちろん、定期的なメンテナンスが必須です。
ブランド品を維持していく事は少なからず大変な点があります。メンテナンスを専門店に依頼される場合は想定以上に費用がかさんでしまうこともありますので、場合によっては売却を検討する必要もあるかもしれません。